返事をしたのはいいが服がねぇ………………





「会長、俺の服知らねぇ…………よな」

「…………知らない。もしかしたら叶瑠か誰かが洗濯したかも」




もぞもぞと会長が動くから裸の俺には風が直接当たるもんで寒い




「会長?」


「ちょっと待って」





待ってと言われ会長は部屋から出た



いやいや、裸の俺を1人にするな!!

こんな格好で誰かが来たら!!





と、悪い予感というものは当たるように出来ていて





「しぃおっはよ~………………ぉ…………っ!?」

「え!?」





まさか部屋に入って来たのが




「明日斗さん!?」





今は引退したが現役時代で今では伝説と言われるほどの大物俳優明日斗(あすと)さんがいた




「昴…………架也?何で君がここに!?つうか裸でしぃのベッドで!!しぃは!?しぃはどこだ!?」





大騒ぎを始めた明日斗さんに俺は何も言えず苦笑い





「………………何してるの。お父さん」

「しぃ!!昴架也とは一体どんな関係だ!!家に堂々と連れ込みやがって!!」

「煩い。彼は叶瑠達がお酒飲ませて酔っただけ」

「だからって何でしぃのベッドなんだ!!」

「煩い。とにかく出ていって」





あの明日斗さんを追い出し部屋は再び静かな空間へ戻った