詩或の部屋は相変わらずさっぱりとしていて勉強机にベッドとソファーだけ
「詩或は俺を守ろうと恭の元にいたんだよな?」
「…………別にあんたの為じゃないって言ったでしょ」
「はぐらかさず聞いて」
「何よ」
「詩或のこと本当に好きなんだ」
「…………それで?」
「詩或の気持ちを聞かせて」
もう逃げない
詩或の気持ちに正面から向き合う
そうしなければ
振り向いて貰えない
「………………私の気持ち」
「聞かせて」
「分からない…………」
え…………
分からない
それはつまり
恭が好きかもしれないってこと?
「あんたは大切」
「大切…………」
「だけどそれは生徒会仲間だからなのか、仕事仲間だからなのか、もしくは…………」
「…………何?」
「男として見ているのか。正直分からない」
まさかの言葉に俺は声が出なかった
だって分からないって言った
少しだけかもしれないが俺のことを意識してくれているってことだろ?
そんなの嬉しすぎる
「答えてくれてありがとう」
「…………」
「今はそれでいいよ。俺は全力で詩或に好きって伝える。そしていつか詩或が俺のことを好きって言ってもらえるように頑張るから」
頑張るから
「もっと俺を見て」
他の誰も目に入らないくらい俺でいっぱいにしてみせる
そっとするキスに詩或は
「あんたのキスは暖かい」
「詩或が好き過ぎてドキドキして体温が上がるから」
「キモイ」
「照れない照れない。もう1回キスしたい」
「は?いや………………んんっ」
俺の思い伝われ



