家にあげてとりあえずコーヒーを出す
「座って」
「あ、はい」
なんとも言えない緊張感が走る
「何処から話せばいい?」
「え…………あ、じゃあ何で恭の所にいたの?」
「恭から守りたいものがあったから」
「それは?」
「叶瑠達」
やっぱり詩或が守りたかったのは叶瑠さん達家族
「その中にはあんたも含まれてるから」
「え…………」
「恭がどんな手を使ってでも気に入らない相手を潰すのは知ってるでしょ?」
「あぁ」
「叶瑠達はまだ立場が上だから恭は手が出せなかった。だけどあんたは違う。恭の後輩で立場も下」
「うん」
「だから恭が言った。架也を守りたければ俺の傍にいろって」
それって
叶瑠さん達家族より俺のことを守ろうとしてくれたように聞こえた
自惚れてるって分かっている
だけど
「何笑ってんの?キモイ」
素直に嬉しい