ていうかそれなら初めから明日斗さんが指導したらいい話
何で俺にやらせたんだろう
「どうだ?」
「え?」
「お前もモデルに成り立ての頃思い出しただろ?」
「あ…………」
なるほど
俺に初心を思い出させる為に指導させたのか
確かに思い出した
右も左も分からなくて俺も先輩モデルに叱られた
だけどそこから負けてたまるかって意地になって上まで登りつめようって決心した
懐かしいな………………
「明日斗さんありがとうございます」
「ふっ…………恭を抜くんだろ?」
「はい。任せて下さい」
明日斗さんは笑って俺の頭をぐしゃぐしゃっと撫でた



