氷の会長




それから皆であちこち探したが



結局詩或は見つからなかった






詩或が皆に心配かけさせるようなことするハズがない

何かあったのか





「架也…………今日はもう遅い。うちに泊まりな」

「ありがとうございます…………」

「しぃの部屋の隣使って」

「あの…………叶瑠さん」

「何?」






叶瑠さんは優しく微笑み俺の瞳を真っ直ぐに捉える






「詩或は…………何か事件に巻き込まれたとか無いですよね?」

「うん。しぃだよ?しっかりしてるもん」

「ですよね」

「大丈夫。しぃは無事だよ」





何処で何をしているか分からないから

こんなにも心配でたまらない



だけど叶瑠さんの言葉は安心感がある






大丈夫

詩或はきっと何事もなく現れて

いつもみたいにウザイって言いながら傍に居てくれる






そう願っていた








だがその願いさえ届かない







「叶瑠!!テレビ!!」

「世瑠……どうしたの?」

「いいからテレビ!!しぃが出てる」






叶瑠さんが血相を変えてつけたテレビの中には






「新人のモデルさんらしいですね」

「これからに期待が持てる大物ルーキーですね」






「な…………んで」






恭先輩と詩或が一面に載った雑誌が映っていた