何処に行ったんだ
「今までこんなこと無かったのに……」
「しぃは何処に?」
一瑠達も動揺が隠せないようだ
「ひよちゃんや奈々莉にも連絡して」
「「うん」」
「俺は詩或に連絡す…………」
そういえば俺、詩或の電話番号知らないんだ
何やってんだよ俺
こんなことになるなら無理矢理にでも連絡先を交換しておくべきだった
「あんずさん達にも連絡したけど知らないって」
「父さん達は色々当たってみるって」
俺だけ無力だ
「架也?」
「………………ごめん。役立たずで」
「そんなことない。架也がいなかったら俺達知らないままだった」
双瑠は優しすぎる
“詩或自身から俺を求める”
“絶対な”
何で今
恭先輩の言葉が浮かぶんだ
「あり得ねぇ」
詩或が恭先輩の元にいるとは考えられない
だが確かめる術はない
あり得ねぇよ
あの詩或だぜ?
あんなに嫌っている恭先輩の元へ自分から行く訳ねぇじゃん
何でこんなにも胸騒ぎがするんだよ



