「……お世話になりました」
数分待っていると中から詩或が出て来た
「詩或」
「授業始まってるけど。あんた達何してんの」
「それより学校辞めるって何だよ」
「頭悪いの?そのままの意味」
「そういうことじゃなくて!!」
「しつこい」
「詩或!!」
詩或の瞳に光が無い
いつもはこんな冷たくても瞳が暖かかった
だけど今の詩或は全てが冷たい
本当に氷の会長だ
「理由は」
「あんたに関係ない」
「詩或」
「邪魔」
詩或は俺達の横を通り過ぎる
引き止めないと
そう、考えても身体が動かない
何でだよ
詩或
俺を頼れって言ったじゃん
俺を頼るって言ったじゃん
「詩或!!」
「…………私に関わるな」
詩或との距離が遠い…………
いつもはもっと傍にあった
「詩或………………」
俺は詩或の小さくなる背中を見ていることしか出来なかった



