「架也!!あの氷の会長が学校辞めるって!!」



理事長室に向かう途中、李希沙と実乃に出会った



「どうすんだよ」

「止める」

「止めるってそんな簡単に…………」




李希沙はそんなの無理だと俺を止める

だけど今の俺にはそんな言葉届かない



詩或を止めなければ






「会長ちゃんは望んでないかもよ?」





そんな俺を止めたのは実乃の言葉だった





「理由も知らないのに止めてどうするの?会長ちゃんは何か考えてるかもしれない。
架也ちゃんにそんな権利あるの?」

「けど!!」

「架也ちゃん、冷静になって」

「…………俺はどうすればいいんだよ」

「架也ちゃん、理事長室に飛び込んでも解決しないから、会長ちゃんが出て来るのを待とう?」






冷静になれ…………

そうだよな

いきなり飛び込んで詩或を止めても意味が無い




とにかく理由を知らなければ