それから数日詩或は寝込んだ
病院にも行って風邪と診断され安心していた
そして今日、久しぶりに学校に登校すると
「副会長!!会長が学校辞めるそうです!!」
学校中が騒いでいた
詩或が学校辞める?
あんなに学校を大切にしていたのに?
おかしい
「詩或は?」
「会長は今、理事長室です」
「理由とか分からねぇ?」
「はい。突然朝、会長は僕がやれと言われすぐ理事長室に向かわれたので」
「そうか」
叶瑠さん達から連絡は無い
このこと知っているのか?
知っていて俺に黙っていたのか?
とりあえず電話しよう
叶瑠さんにはすぐ繋がり今の現状を話した
すると
「しぃが学校を辞める!?そんなこと聞いてない!!」
慌てていた
つまり退学届を出しているのは詩或の独断
何をするつもりだ?
「俺は理事長室に行く」
「僕も行きます」
「お前は生徒会の仕事してろ」
「ですが……」
「頼む」
「…………分かりました」
後輩の頭を撫でて俺は理事長室に向かった