「んッ//…… あっ/////」
熱く、深いキス。絡まる舌。
彼の声。私の体温と、彼の体温が重なる。

私は、星名芙美。ほしなふみ
彼は、桜拓真。さくらたくま

私たちは付き合って2年。
今は高校1年。
こうやって、毎週土曜日は彼の家にお泊まり。

いつもの事のようにヤっちゃう。
「芙美。今から声出すな。もう、止めらんねぇ……」
「……うん//////。拓真となら大丈夫。」
拓真はいつも優しくて、守ってくれる。
小さい時からずっと隣にいてくれた。
「……イタッ///あっ////んんんッ……」
私は思わず声を出してしまった。
「ごめん。痛かったな。優しくする。」

拓真は、ヤらせてとは言わない。
私が拓真の袖の裾を持つと「わかった」って言ってくれる。

「芙美?……そんなに痛かったか?ゴメンね。芙美には痛い思いさせたく無いんだ。悪かったな。」
(違うの。拓真が優しすぎて、こんな私で良いのかを……)
「ちが……うの。拓真はいつも優しくしてくれる。なのに、こんな私で良いのか心配で……」
私は、涙が溢れた。

(んッ……////あっ、んんんッ)
拓真の舌が私の舌と絡まった。我慢できない。息が……
「お前はバカか!俺は、お前しかいないんだよ!世界中で!お前だけだ!芙美。泣くなよ……俺だって思ってるよ。こんなに可愛い芙美が、俺なんかで良いのかって……」
拓真は、顔を埋めた。
「当たり前だよ。私の心と身体。全部知ってるのは、拓真だけだよ?初めても全部拓真。」
私は、流れ出ていた涙を拭いてささやいた。
「高校卒業したら、結婚してね。」
拓真は、驚いた顔をした。
でも、すぐに笑って言った。
「わかったよ。その代わり、毎日起こしてね。奥さん。」
拓真の笑顔を久しぶりにみたせいか、また涙が出てきた。それを拓真は、拭いてくれた。そして優しいキスをした。

私たちは、世界で一番幸せ。

と思っていた。が、それは翌日にバラバラに砕けた。

私の知らない拓真、 あんなに優しかった拓真、
実は、学校一の極悪ヤンキーだった。