死神のレシピ

「ママ。」



突然、ダレルが喋り始めた



「僕は死んじゃったから
天国に行かなくちゃ
いけないんだ。
安心してママ
良い子にしてるから。」



ダレルは母親に、満面の笑顔でそう言った



ダレルがここまで言ってるのに私がしっかりしなくちゃ死神として失格だ



私は気を取り直して、母親に語りかけた



「悲しい事だけど
人には運命があります。
どんな人でも
運命には逆らえません。」



母親はどうする事も出来ない悲しい運命に、声を上げて泣いていた



私はそんな母親を心の底から同情した



でも私は死神だ



しっかりしなくちゃ



泣きたいのを必死に我慢して言葉を続けた



「安心してください。
お子さんは私達が
大切に育てますから。

あなたが天寿を全うしたら
いずれ息子さんに会えます。」