大鎌を持って誰もいない街を病院を目指して歩いて行く



街灯の灯りがレンガ造りの街並みを妖しく照らし出す



“ミャーゴ”



あ、猫ちゃんだ



猫ちゃんが私の足に擦り寄ってきた



私はしゃがんで猫ちゃんの頭を撫でる



「ごめんね
今日は食べ物は
無いの。」



アントニーのお店に行ってないから私自身何も食べてないんだ



すると猫ちゃんはパーカーの袖口を噛んで引張ってきた



ん?こっちに来いって言ってるの?



私は猫ちゃんの後をついていった



そこにはネズミの死骸が転がっていた



猫ちゃんは私に向かって“ミャー”と鳴いた



ん?私に“食べていいよ”って言ってるの?