狼と赤ずきん




「仁って、さぁ~?みんなやあたしが思ってるほど不良でもないし1匹でもないね!」

「・・・」

「いい奴!!」

「お、おぅ?」

キーンコーンカーンコーン……
キーンコーンカーンコーン……

ナイスタイミングで鳴った今日最後の授業が終わりを告げる。


「さて、帰りますかな!!」

「おぃ、華!!」

仁の低い声が階段の通路に響いた。

「ん?なぁ……

!!??


あたし…あたし今…壁に押しかけられた状態で…じ、仁に…キ、キスされてる!?


いわゆる“壁ドン”だぁ~☆

って………場合かぁー??