欲張りでいーでしょ!!!

杏side


3日って、こんなに早かったっけ....。



今日は 終業式。


そして、E組最後の日。

帰りの会が終わって、
1人、教室に残ってた



懐かしくて優しい教室の風景に
ため息まじりに頬杖をついた


ガララッ

『あ、杏ッどーした?』


切ない笑顔で心配してくれる朝日

迎に来てくれたの?


『ん。大丈夫だよ!
ちょっと寂しいんだよね』

朝日、....ッッ








『....お前と離れたくない』



『え....』



フワッ


風が吹いた



なびいた私の髪を抑えるように



朝日と唇が重なった












『....あ、朝....日///』

不意打ちに、キスなんて、ずるい。


『....俺と結婚しよう、杏』





『え....ッッ』


『まだ早過ぎる事も、自分が馬鹿な事も
分かってる。でもお前を、他の誰にも渡したくない。』


真っ直ぐな視線にキュンとした



『朝日....それって....』


問いかける私に優しく答えた



『プロポーズってやつ?』


朝日はいたずらっぽい笑顔で
優しくいった






いつの間にか、好きになってた


大好きになってた



誰にも、渡したくなかった

離れたくなかった





『....喜んで。』


私は朝日に返事をして笑った




これが


〝信じてるから〟

って想いなんだね、紗羅。


『愛してる、杏』


『私も、愛してる。朝日』





恋って欲張りになっちゃうもの。


ロマンチックなシチュエーションとか、
素敵な彼氏とか、幸せな気持ちとか....
全て欲しくなっちゃうもの。


でも、きっと大切な何か がある。


その何かは、例えライバルがいても、過酷な運命があっても、欲張りになって、勝ち取らなくちゃいけないよ?

だって、それが 恋 だから。


大好きな君と幸せを手に入れるためなら、
欲張りでいーでしょ!!!!



完結*.。.☆