『はぁぁぁぁ...』

ため息1日20回以上だな...

『岳から返事来ないから...でしょ??』

紗羅が心配そうに私の顔を覗く。

『あは...ふられちゃったのかな』

苦笑いしてあげた口角が偽りを感じる...

『もう1週間かぁ...あれから』

OKならもっと早く返事くれてるはず。

迷ってくれてたとしてもー...
好きよりきっと嫌いの方が大きいのであろう。


キンコーンカンコーン

『あ、授業始まるから行くね』

朝の時間...わざわざ隣の隣のクラスから来てくれてた紗羅。

『ごめん...ありがとね』

『無理しないでよ??』

『うん!』


無理...してるけどね


バシッ

『いったぁぁぁ...』

『なーに浮かない顔してんの??
まぁいつも浮かない顔だけど』

頭を下敷きで叩いたのは...

毎度毎度一言余計な宮沢...


『ほっといてよ』

『ふーん...ふられたか』

『はぁ!?』

『図星かな??』

ううう...痛い所を突きやがって

『返事が来ないだけ。ま、ほぼふられたかな』

いざ言葉にすると涙がにじむ...


『お前さー、幸せだと思えよ』

はっ??

『迷うって事は100%お前の事好きなわけではないんだろうな。でもさ お前は岳が自分の事好きだって期待してたんじゃないだろ??』

『ーッッ』

『つまり、迷ってるじゃなくて、迷ってくれてる!そう思えば辛くないだろ??迷ってくれてるって事はお前をそう簡単にふれない...大事な奴って思ってる証拠』

『な、なんでそんなこと...分かるのよ』

『んー、男のカン』

はぁ!?意味不明...

でも、何か嬉しいわ

『ありがと宮沢!!!たまには!いい事言うね』

『ひとこと余計だ ばーか』



不幸は、元から不幸の人にふりかかる不幸より...幸せな気分にひたってる人にふりかかる不幸の方が心が痛いって...

昔 誰かが言ってたっけ...