紗羅side


『2名様どうぞー』

ガチャッ


雨上がり


私と忍は観覧車に乗った

観覧車が動くと同時に忍の口が開いた



『紗羅は....俺と付き合って良かったのか?
俺はあいつと違ってお前の望む事
してやれねーし....』


『馬鹿じゃないの!?』


ガンッ


私がイキナリ立ち上がったから、場内は揺れて倒れそうになった


『わっ』


フラッ


『あぶねっ』

ドサッ


気づいた時


忍の腕の中だった



『馬鹿....忍は馬鹿だよ』


『え?』


『私もだよ....私だって、ヤキモチ妬いてるよ。今まで忍が私にしてくれたみたいに、他の女の子に優しくしてたなんて....考えただけで悲しくなるし、ムカムカする。自分ばっか責めないでよ....』

『それって....』


『私こそ 忍の望む女の子になれないし....
上手な甘え方とかわかんない....。
それでも忍と一緒にいたい....///』

ギュッ


『ありがと....紗羅』


私の顔が忍に近付いて行く....


それに合わせて私は目をつぶった





ガチャッ


『観覧車でキスかよ 発想同じだな 忍☆』


『『!?!?!?///』』


私と忍はパニック

ドアを開けてニヤけてるのは宮沢。
後ろでソワソワしてくっついてるのは杏。


てか、もう着いちゃったんだ....///


『紗羅ー!!』

杏のいつも通りの声に安心して手を振る


『いやぁ、
観覧車でキス寸止めですか?( ̄▽ ̄)』

杏は思いっきりニヤけてる....



てか、もうしちゃったし。///


『杏こそっっ!し、してないわけー?』

誤魔化す感じで冗談を言ってみた。


『....ッッ///』


杏は照れながら下を向く


え、まさかっっ


『宮沢とキスしたの!?!?!?』


『紗羅 声でかいッッ!///』


おぉー!!!


『杏、おめでと(*^^)v』



『紗羅....だってしたんでしょ?』


『え!?!?!?///』

な、なんで!?!?!?

『忍。』

杏がそう言って指差す方向には
顔を真っ赤にして宮沢にからかわれてる忍。

『忍も紗羅も、
顔に出るタイプだよねーぇ。( ̄▽ ̄)』

『ッッ....///』


ワーッッ


周りの人達が上を向いて歓声をあげた時



私達 4人も上を向いた


『わぁぁっっ!』


雨上がりの虹。


いつまでもこんな幸せが続いたらいいな....