杏side


朝日と色々なお話をして....着きました!

遊園地!!!


ジェットコースターから聞こえる悲鳴が
私をますますワクワクさせる。

『忍と紗羅、まだかなー?』

『あ、あれじゃね?』

朝日が指差す方向を見ると
見た事ないくらい笑顔な2人が。

『紗羅!忍!おはよー!って....』

私が叫ぶと紗羅は手を振った。


『2人、手繋いでるじゃん!!』

恋人繋ぎだぁぁ♡♡


ギュッ

『負けてらんねーな?』


ニヤっとして私の手を握る朝日。


やばい、カッコイイ!///


2人が近くまでくると


『紗羅と忍、朝から熱いねぇ( ̄▽ ̄)』

『あ、杏だって手繋いでるじゃん!///』

『朝日も意外と積極的じゃん?
いつものクールはどこ行ったの?』

『忍、人の事言えねーだろ。顔真っ赤だぞ。』

『はぁ!?!?///』


『じゃ、行こっか!』

紗羅の声に

『うん!!』

と大きく返事した。



最初はジェットコースター。



絶叫系無理なんだけど....(^_^;)

朝日が手を握ってくれてたから
逆に緊張しちゃった。///


コーヒーカップでは女子と男子別で乗った!



忍がはしゃぎまくりで

『朝日ッッ!回せよー!!』

真ん中のハンドルをまわし過ぎて朝日は

『気持ちわりー。うげ。』

なーんて言ってるし。

2人仲良しだね!!


お次は紗羅が大嫌いなお化け屋敷。



『無理無理無理無理』

紗羅は真顔でお化け屋敷を前にして
否定し続ける。

『紗羅、かーわい。ほら、行くぞ』

グイッ

忍に手を引かれて

『ちょっと、待ってぇぇぇー』

紗羅、半泣きで可愛いッッ♡


『笠原、俺らはやめない?』

朝日の声に

『なんで?お化け屋敷楽しいじゃん♪』

私は怖いの大好きだから♡

『んーと....ね?(*^^*)』

もしかして....


『お化けとか無理なの?』


・・・・


『あ゛ーカッコ悪い。///』


そーなのそーなの!?!?

朝日、可愛いぃぃー♡♡♡♡


『私が手引くから!』

『俺がカッコ悪いだろ!』

『たまにはいいんじゃない?』

『笠原....面白がってるだろ!?!?』

『まぁまぁ♪』

グイッ

朝日の手を引いて入った


『う゛ーらぁぁ』

ブスッ

ドヂャァァァ


リアリティに音が聞こえる....

本格的!(*¯艸¯)


『ドケェェェェ』

イキナリ髪の長い血だらけの女の人が
目の前に。

『朝日、だいじょ....』


ギュッッ


『笠原、逃げようッッ!!!』

そんなウルウルな瞳で言われたら....
惚れ直す....メロメロです。///


『や、やっぱり 俺が前歩くわ。』

『無理しなくても....』

『本当に笠原がピンチになった時
守ってやれねーだろ。』

キュンッ


『ありがとう....朝日』


すっごく頼もしいナイトだよ....!



お化け屋敷を出て、お昼。

お昼は別行動のため、
朝日と私はカフェへ行った。


なんか、現実的に考えると信じられない。

あんなにモテモテでカッコイイ朝日が....
私なんかと付き合ってるんだもん!!

『笠原、決まった?』

キューン


『う、うん!私....パスタにしようかな。』

こんな私の....どこが好きなんだろう。

『ね、朝日....』

『何?』


『あのさ!』



『あれ....笠原??』


その声は....


『岳....?』


ウェイトレスの格好をした岳。

な、なんで....ここに....


朝日は私の手を握ると

キッと岳を睨みつけた。


『おいおい朝日 そんなに警戒すんなよ』

岳はハハハと笑いながら言う。

『ここ、お父さんの会社だから。
手伝いに来てるの。』


『だったら、早くいけよ。
注文取りに来ただけだろ?』

岳は朝日を無視すると

『....笠原、こんな奴といて楽しいの?
俺だったら....』

岳....なんかいつもと違う....?


グイッ


朝日と繋いでいた左手がほどけるほど
強く右手を引かれた。


気づいた時には目の前に岳の顔があった。





私がパッと顔を離すと

『笠原のファーストキス頂きました☆』


!?!?ファーストキス!?!?


キスなんてしてないよ!?

『おい岳....いい加減にしろよ』

『朝日ッッ』


『朝日ぃ、お前キスもまだだったのかよ?』


サッ

朝日の怒りに満ちた表情に合わせるように
右手の拳が岳に降りかかる

『やめてっっ!!!』

私がそう言って岳をかばうと


朝日の拳は岳の顔の前で止まった


『朝日....』

良かった....殴らなくて。


『んで....なんでだよ....。
岳とキスしても、そんなに平気なんだよ....』


『ちがっ....』

朝日はガンッと机を蹴ると唇を噛み締めて外に行ってしまった。

ど....どうしよう....!!!!!