「再びあいましたね」 先程の意味不明な人だ。 相変わらずうさみみカチューシャと、美貌。 男……なのだが…… 「お嬢さん、あなたは運命のカギで心を開きました。」 「運命の鍵?」 「カギ…でございます。」 志保は不思議な鍵をみせ、これのこと?ときいた。 「左様でございます。」 「どういうこと…?」 チンプンカンプンである。 こんな本の中だけの物語のような、意味不明なこと言われても……