中学2年の春。


クラス発表を心待にしている私。


クラス発表は、1年の時のクラスで並んで聞く。

元1年1組。


そのクラスの学級委員の子に恋していたんだ。


いよいよクラス発表。

同じクラスになれるかな。


…2年3組。

彼は2年6組。


離れちゃったぁ…。


「あれ、アイツとクラス離れちゃったんだー」


そうイタズラに言ってくるのは友達の彩乃。


「彩乃、どのクラスだった?」

「私は5組だよ!」


…あーあ、彩乃とも離れちゃったぁ。


「亜夢はなん組?」

「私は3組!!担任が去年と同じ(笑)」

「そうなんだぁ!」


私、橘亜夢。<たちばな あむ>

彩乃とも好きなアイツともクラス離れた。

その代わり担任が一緒。

担任…加東美紀先生。
みんなには美紀ちゃんって呼ばれてる。

私も美紀ちゃんって呼んでる。



------------------------------



クラスに入る。


あまり喋ったことない子ばかり…。


「亜夢!同クラやん!」

そう喋りかけてくれたのは

1年も同じクラスだった萌香。


「あ、もえ!同クラだねー(笑)」


「亜夢がいてよかったぁ!あんま喋ったことない子ばっかりでさ、不安だったんだぁ!」

「私も!」


…と、言いつつ萌香と私の間には

何か壁がある。

このクラスで上手くやってけるかな…。



「出席番号順に並んでー!!!」


そう大声を張り上げたのは美紀ちゃん。


これから始業式と着任式。


重い足を体育館まで運ぶ。


始業式なんて長い話を聞くだけ。


怠すぎるよー(´Д`)


私が興味あるのは着任式だけ。


今年はどんな先生が来るんだろ…。



「えー、今から着任式を始めます」


私はその言葉を聞き、前を向いた。


スーツ姿の人たちがぞろぞろと壇上にあがってゆく。



……!?


今年はレベルが高い…


イケメン2人、美女1人、その他諸々。


私はその美男美女3人しか目に入らなかった。






この日、私はキミに出会ったんだ。