キミノソラ

「水原さん!聞いてるかな?問1を答えて。」



空をみながらソウの事をずっと考えていたら、数学の八島先生に当てられていた。



周りではクラスメイトがクスクスと笑う声が聞こえてくる。



そして、ミウが心配そうにあたしの事を見てくる。



これはいつもの事。



「はい…。15です…。」


消えてしまいそうな小さな声であたしは答える。



もともと話す事が苦手なあたしはみんなの前で話すとすごく声が小さくなってしまう。


「正解。座っていいぞ。」