キミノソラ

「ついでで悪いけど、今日一緒帰らない?」



一年生の頃は帰り道でバッタリ会って一緒に帰ることも多かったけど、最近はお互い忙しくてほとんど一緒に帰ることはなかった。



だからこそいつもの倍、いやそれ以上に嬉しかった。



「うん!」



あたしはこれ以上ないってくらい笑顔で頷きながら答えた。



「手、繋ごっか?」



照れながらそう言うハヤトはなぜか可愛く見えた。



「うん。」



差し出した手をハヤトはまた照れながら握った。