「ぷっ…ははっ」


思わず吹き出してしまった。


だってあまりに変な顔。


私の真似をしているんだろうけど、全く似てない、と思う。


…ていうか思いたい。


笑いすぎて目に涙を浮かべる私を見て、男の子はがさがさと鞄から何かを取り出して、私の方へ投げた。


パシッと、私はあわててそれを受けとる。


手を開いて見てみるとそこにあったのは棒つきの飴だった。


パッケージには“期間限定・プリン味”と書かれていた。