その足音の正体は、当然光。


「あ、あの栞……?とりあえずお疲れ様です………」


「お疲れ様って………アンタねぇ~~~~っ!!」


「キャーーー!!ごめんなさいぃ~~~!」


ソファーから体を起こしてギロリと睨みつけると、光は大袈裟に畏縮しまくっていた。


「アンタ、私がどれだけ入れ替わりがバレないか緊張してたか分かってんの!?しかも冴城君と睦杜ちゃんの彼氏の岩本君も一緒にお弁当食べるって、私聞いてなかったんですけどっ!!」


私はブルブル震える光に向かい、禍々しい真っ黒なオーラを大量にぶつけてやった。