ガサゴソと、カバンの中からお弁当箱を取り出す。


「睦杜ちゃん、お昼食べよう!」


そう言うと、彼女はチラッとこちらとは違う方向を見つめた。


「待って栞ちゃん。まだ後2人いるから」


「へっ!?ふ、2人って!?」


ウソッ!?お昼はずっと睦杜ちゃんと2人だけで食べるもんだと思っていたのに、違ったの!?


予想外の事実に思いっ切り戸惑っていると、男の子が2名こちらに……って!!


「ち、ちょっと睦杜ちゃん!一緒に食べる相手って冴城君なの!?」


なんとなんと、こちらに来たのはまたまた冴城君だったのだ!