私の中学校はリボンで、シャツの襟に通すだけだから――――…いつもと違う動作に一苦労。


ハテナを大量に浮かべて悪戦苦闘していると、光がきちんと結んでくれた。


「おーー!光凄いねぇ!」


鏡に映し出されたネクタイは、結び目も位置のバランスもピッタリ。


「時々友達同士でネクタイの結び合いやってるからねぇ。あっ、栞、もうちょっと結び目下に下げて」


「えっ?ああ、アンタいつもネクタイ緩めてるもんね」


私と光は徹底的に、相手がいつもの自分と全く同じ制服の着方をしているか確認しまくった。


「よし、制服は完璧!」