私が家に入った途端、光がお出迎えに来た。


しかしボロボロ涙を流している私を見て、瞬く間に目を見開く光。


『し、栞どうしたの!?もしかして入れ替わり終わるの、そんなに嫌だったの!?』


アタフタと慌てる光を見て、私はそのまま玄関に座り込んでしまったんだ。


同じ母親から同じ日に生まれた、同じ遺伝子を持つ双子。


なのにどうして冴城君は光を好きになったのか、ツラくて苦しくて耐えられなかったの。


以前も思ったけど、冴城君は私の事知らないから、彼が私を好きになるなんてあり得ないのに………


『ひか…り……』