隣に立つ小早川も、顔を真っ青にして田薮の制服を握りしめている。


2人の怯えた様子に、オレは元気の言葉が当たっている事を確信した。


「お前等自分達が何したか分かってんのかよっ!」


「ちょっ…待って岩本君!睦杜は悪くないの!何もかも私が悪いの!!」


「なぁ……田薮」


田薮と小早川に説教をかまそうとした元気を田薮が宥め様とした瞬間、一定の低さの声がオレの口から出た。


3人がパッとオレに注目する。


「オレのお願い事聞いてくれたら、全部許してやるよ」


そう言って微かに微笑んだ、オレの頭に浮かんだのは――――…