田薮が図書室を猛スピードで飛び出して行った後、オレは呆然と立ち尽くしていた。


「光じゃないって………どういう事だよ……?」


先程田薮が言っていた、謎の言葉。


『私は……っ!!光じゃないっ!!』


そう言い放った田薮の目からは、涙がいっぱい溢れてて……オレはワケが分からなかった。


光じゃない?光じゃないって何だよ?


あの女の子は、どっからどう見ても田薮 光だった。


確かに最近ちょっと大人しくなった?って思ってたけど、私は光じゃないって………本気で意味が分からない。


「ああっ!クソ……ッ!!」