最初は入れ替わりがバレないかのドキドキで大変な勉強会だったけど、いつの間にか冴城君の笑顔に違うドキドキを覚えてた私がいたんだ。


なのに……今日で入れ替わりは最後の上に、冴城君は双子の妹の方が好きだって判明して、二重の意味で繋がりを断ち切られた。


「冴…ヒック……グスッ………」


涙が止まらなくて目が痛いが、心の方もズキズキ痛んで仕方がない。


冴城君の厚意を無下にした妹の片棒を担いだ自分への罰だとしても、心につられて口でも悲鳴を上げそうだった。


「好き…大好きなのに……」


私は……どうしたら、いいの…?