史上最高に身勝手な私達田薮姉妹を棚に上げ、1人悶える。


端から見たら変人だけど、今日も誰もいないから気にしない!!


「後10秒以内に来なかったら、跳び蹴りしてやる……」


ジッと図書室の時計とにらめっこして、時間を数えた。


10……9……8……


――――ガラッ


「あっ、田薮。もう来てたんだ」


着々と時を刻む秒針を目で追っていると、ようやく冴城君のご登場。


「……後来るの7秒遅かったら、跳び蹴り出来たのに」


「ハヘッ!?やめろよ物騒だな」


ジト~~~と睨むと、彼はのん気に笑って入って来た。