それからHRが終わり、授業が始まっても、冴城君は全然喋らない。


いつもなら先生に「ウルサイぞ冴城!!お前は黙ってればパーフェクト優等生なんだから、黙ってなさい!!」って注意される程明るいのに、ずーーっと沈黙しっ放し。


だけど昨日の不機嫌の状態とはまた違い、ソワソワとなんだか落ちつきの無い様子だ。


「一体どうしたんだろう………」


不思議に感じながらも時が経つのは早いもので、入れ替わり最終日もついに放課後になる。


この時私は、これからまだ波乱が待ち受けているなんて……


全然、知らなかった―――――…