妹のデカイ声が聞こえたのか、光の後ろから睦杜ちゃんまで出てきた。


そっか、私いつも勉強会受けてから帰って来てるから会わなかったけど、今日無かったからまだ睦杜ちゃんいるんだ。


「どしたの栞ちゃん。冴城君との勉強会は?」


「今日は冴城君急用が出来ちゃって、それで帰って来たんだ」


「へぇ……ねぇ栞、今日睦杜泊まらせてもいい?」


「え?別にいいよ」


睦杜ちゃんは前から時々田薮家に泊まる事があるので、私は普通に承諾。


クツを脱いでリビングに入ってソファーに座り込むと、光と睦杜ちゃんの2人が顔を見合わせていた。