まぁ冴城君、学年１位の秀才だもんね。最高学年のトップ＝校内一の頭脳なんだから、あれ位は解けるんだろうな。


「……ハイ」


ジッと冴城君を見つめていると、低い声で返事をして、徐に席から立ち上がる。


そしてそのまま黒板に答えを書き始めた。


「凄いな、冴城君……」


カツカツとチョークが黒板に文字を刻む音が、途切れる事が無い。


私が光に成り済ましてから冴城君が先生に指された事は何度かあったけれど、その度に全問正解してるんだよね。


で、いつもの無邪気じゃないカッコイイ一面を見られてニヤニヤしている私は変態です。