「フーー!面白かったぁ!!」


パタンと本を閉じ、勉強机のブックスタンドに戻す。


ふと目覚まし時計を見てみると、午後10時半を示していた。


「そろそろ寝ようかなぁ……」


あの光がメチャクチャよどんだオーラを放ち、様子がおかしかった日から1週間以上…あれから光は元通り明るくなり、毎日元気に過ごしている。


だけど私は、光が時々マユを下げてツラそうな顔をしている事に気がついていた。


「なんで私に相談してくれないのよ………」


何かあったんなら、たった1人の妹の為なら力になるのに――――…どうして隠すんだろう?