“まだ返事してない”という私の言葉を聞いて、更に目を見開く睦杜ちゃん。


最早眼球がポロリと落ちそうだった。


………想像するとメチャクチャ怖いな。


「な、なんで?だって栞ちゃん、冴城君が好きなんでしょう!?」


「いや、睦杜ちゃん落ちついて!いい?私“C組の萱嶋君に告白されたんだ”とは言ったけど、萱嶋君は私を光だと思ってるんだよ!?」


私は興奮気味の睦杜ちゃんに、なるべく冷静にゆっくりと説明した。


数秒間、沈黙が流れる。


「ああそっか…本物の光が萱嶋君どう思ってるのか知らないのに、勝手に答えちゃダメか……」