萱嶋君は大人しそうなキャラだし、きっとかなり勇気を振り絞って告白してくれたんだと思う。


だけどそれは“光”に対して!!今の私は“栞”!!


だから今、私が勝手に萱嶋君に返事をするワケにはいかないのさ!!


「田薮さん、戻らないんですか?」


混乱で突っ立っている私を変に感じたのか、萱嶋君が首を傾げながらこっちを振り向く。


「ああごめん!今行く!!」


慌てて後を追いかける私は、相当困り果てた顔をしていた事だろう。


あぁぁあぁあ……


なんで私が萱嶋君に申し訳なさを感じなきゃいけないのよーーーっ!!!