妹がイジメに遇ってるかもしれないと不安に駆られた私が勢い良く尋ねると、光はサッと顔を曇らせた。


「やっぱり!友達に何かされたとか!?」


「イ、イヤイヤ違うよ栞!!友達とは皆至って良好な関係だから!!」


“アンタが気にする事は何一つ無いよ”と笑顔で続けられ、再びお風呂場に消える光。


私はその後お母さんの食器洗いを手伝いながら、ザザッと心を過る不安と戦っていたけれど……


『お願い栞っ!』


『ええ~~~~!?』


もうすぐ、こんなにも心配した事を激しく後悔する事になろうとは…全く気がついていなかったのだった。