私の隣でションボリと涙目になっているこの子は、田薮 光《たやぶ ひかり》。


現在隣で新鮮なオレンジジュースを口に流し込んでいる田薮 栞《たやぶ しおり》の、妹だ。


「勉強ねぇ……勉強するのは悪い事ではないけど、普段からしてればこんな事にならないで済んだと思うんだけど」


ジトーーーッと白い目で嫌味を言ってやれば、更にふて腐れて唇を尖らす光。


その姿は見れば見る程、姉の私ソックリだった。


「ううう……なんで私達双子なのに、頭の出来が違うのよ」


「そんな事知らないわよ。ホラ、さっさと朝ご飯食べなさい」