キョトンと首を傾げて尋ねると、光は珍しくモジモジしてなかなか話し出そうとしない。


「もう光!一体何なの?早く用意しないと、学校遅刻しちゃうよ!!」


呆れた私が両手を腰に当てて怒ると、ようやく口を開いた。


「栞って…さ、冴城君の事、好きなんでしょう?」


…………


ピシリ。本当にそんな音が聞こえる程の勢いで石化した。


呆然としていると次第に額に汗が滲み始め、まるで発熱したかの様に顔全体の温度が上がる。


「な、なななな、何言ってんのよ!私が冴城君を好きだなんて、あるワケ無いじゃない!//////」