ど、どうしよう!!思いきり逃げ出しちゃったから、気マズイよ!!


何をしたらいいのか分からないまま、3秒位見つめ合う私と岩本君。


しかし意外な事に、岩本君はスッと目線を外して普通に席に着く。


「ア…アレ?」


ポカンとしていると、私達の様子を見ていた睦杜ちゃんがフーーッと深く息を吐き出した。


「とりあえず危機は脱したみたいだね。きっとまだ疑ってるだろうけど、月曜日になって本物の光に戻ったらその内忘れるよ」


「ご、ごめんね睦杜ちゃん……私達田薮姉妹のせいで、本当にたくさんの心配や迷惑かけちゃって………」