そう言って寝ている冴城君の体を揺するも、なかなか起きない冴城君。


「チッ……早く起きなきゃ、お前のゲームのセーブデータ全部消すぞ」


「ちょおわっちゃああああっ!!ダメだそりゃあぁぁあぁっ」


えっ!起きたよマジで!?


「元気、んな事したら絶対許さねぇからな!!」


「ハイハイ。分かりましたよ」


物凄い勢いで親友に詰め寄る冴城君だけど、岩本君は簡単にスルーして自分の席に。


彼がイスに座ろうとした瞬間、パチッと目が合った。


「あっ……」


突然の出来事に、私は硬直して冷や汗がツーーッと背中を伝った。