我が妹ながら、光は冴城君の事言えない位ハイテンション人だからな……


お母さんなんか『光は栞の分のポジティブさをお腹にいる時半分奪って生まれてきた』とか言ってるし。


「じゃあ私のポジティブさは25で、光が75かい……なんとまぁ、不平等な………」


ブツクサ言いながらも、音楽室までの道のりを急ぐ。


音楽室は光と入れ替わってから1回授業があって、睦杜ちゃんや他の女の子達と一緒に行ったから、場所は把握済み。


「失礼しまーーす」


ガチャッと扉を開けると、岩本君はやっぱりもう来ていた。


「よっ。呼び出してごめん」