また?またってなんだ!?一体あの子はこの学校で何をやってんだ!?


そんな思いが頭を過って冷や汗を流す私を尻目に続きを語ろうとした冴城君の口を、睦杜ちゃんが急いで塞ぐ。


「し、じゃなかった光!行ってらっしゃい!」


「う、うん……行ってきます」


なんかかなりアタフタしている睦杜ちゃんとモゴモゴしている冴城君に見送られ、3-Aを後にした。


光…あの子よく先生に呼び出されてんの?


そいや光って小3の時教室で鬼ごっこしてて花瓶割っちゃって、担任の先生にメッチャ怒られた事があったよね?


「ハァ……情けない」