「じゃあね光!きちんと授業受けなさいよ!」


冴城君と一緒にクレープを食べた、翌日の朝。


今日も妹の学校の制服を着た私は、いつもの別れ道で姉の学校の制服を着た光にブンブンと手を振っていた。


「ちょっと待ってよ栞……」


「何?早く行かなきゃアンタ学校遅れちゃうわよ!!」


私の学校はここからもうちょっと行った所にあるから、ちんたらしてたら本当に遅刻しちゃう。


そう思って光に早く行けと目で念を送っているのに、当の本人は怪訝そうな目で私を見返していた。


ああ…やっぱり私自身に見られてる気がして、変な感じだわ……