「キャアァァアアァッ!!寝坊したぁ~~~~っ!!」


………ウルサイ。


「もうヒドイよお母さん!なんで起こしてくれなかったのーーー!?」


「アンタねぇ……もう幾つになったと思ってんのよ。自分で起きなさいっ!!」


黙々と朝ご飯を食べている私の耳に、ワタワタとパニックモード全開の女の子の声が否応なしに入ってくる。


母親に一喝されて膨れっ面になった女の子は、そのまま私の隣のイスに腰を下ろした。


「もう……アンタ何やってんのよ。朝から私ソックリな声で喚かないでよ」


「だって…昨日遅くまで勉強してて……」