ニセモノ×初恋=??

―――ヤバイ、ヤバイ!嫌じゃないけど、こんなの、めっちゃドキドキする!



拒絶するほど本気で嫌がれば離してくれるだろうけど、そこまでするほど嫌な訳じゃない。

ただ、恥ずかしいだけで。


そんな状況だから、多少身動ぎしたくらいじゃ離れない。



抱きしめられたことで、児玉くんの力強さや体温、そして微かなコロンの香りがする。


暑くて汗かいてるかもしれないのに、児玉くんからは汗の匂いよりコロンの香りの方がした。



―――イケメンは体臭すらイケメンか!?



動揺してそんなことを考えていると。




「……本当に付き合ったら、今までみたいな我慢は自信ない」


耳元でそんな言葉が聞こえた。


「今までニセモノの関係だったし、そうなる前も独占したいと思ってた時期があるから、かなり我慢してた」


ささやくようにつぶやくように言う声が、やけに落ち着いたトーンで、思わずゾクリ、とする。




「………ヤバイ、触りたい……」



「!?」




色気のある児玉くんの声が、更にゾクリとした感覚を生む。


それに合わせてるかのように、後頭部に添えられてた手が髪をサラリと撫でたあと、首筋を撫でて私の頬にかかる。