ニセモノ×初恋=??

それで動揺してると思われるのは何だか悔しかったので、

「抜かりないデスネー」

と平静を装う。


だって、本音は悔しい。

児玉くんと接するようになってから、動揺させられることが増えた。

今までは男子と接することに抵抗も恥ずかしいこともなかったのに。


ちらりと横をみると、児玉くんは涼しい顔をしている。


――――むぅぅぅ。


涼しい横顔を見ていると、何だか無性にそれを崩してやりたい衝動に駆られる。

そんなことを思っているとエレベーターが来たので乗り込んだ。

エントランスがある1階のボタンを児玉くんが押すと、扉が閉まる。


一時的な、二人きりの空間。

そう思った瞬間、心臓が早く動き出す感覚がした。

少しだけ、息苦しさと暑さも感じる。


―――あぁもう、何で……。


慣れない感覚に、

「何か改めてみんなに会うと変な感じだったね」

何か話さないとと思って、早口で捲し立ててしまう。

「ん?何が変だった?」

児玉くんはピンと来なかったようで、首をかしげる。

「いやっ、なんか、付き合ってるってのをお祝いされるとは思わなかったから…」

「あぁ、それね…」

「嬉しいけど、児玉くんと一緒にいるときに改めて言われると恥ずかしいというか…」

という私の言葉に、

「照れてるの?」

児玉くんは微笑む。