「で?どうなの、児玉くんとその後は」

興味津々、という顔で菜緒ちゃんが聞いてくる。

「どうって……特にはあれからは会ってないから、メールとか電話くらいだけど……」

「そうなの!?あれから結構日にちたってるのに会ってないの??」

美波ちゃんがびっくりした顔をする。

菜緒ちゃんはその横で呆れた顔をしていた。

「だって、お互い何だかんだと用事があったし…」

「えー、でもさ、両想いになったんだし、会いたいとか思わないの? 」

「うーん……会えるときに会えばいいと思う…」

「沙菜クールすぎ!!もっと素直に甘えなさいよー!」

菜緒ちゃんはオーバーなリアクションで体をくねらせる。


「だって、会ったところで何したらいいかわかんないし、……あと……正直、あれから会ってないから、どう接したらいいかわからん…」

と私が少し口を尖らせると、

「照れてんの!?かわいい~」

とからかう菜緒ちゃん対し、美波ちゃんは

「どこか一緒に行くとか、夏休みなんだし宿題一緒にするとかもあるじゃない?」

アドバイスしてくれる。