やがて観覧車が下に着いて、降りる時間になった。

降りるときも児玉くんは手をひいてくれて、さりげなく女の子扱いしてくれるのが何だか照れくなる。



「キレイだったね」

降りてからも当たり前のように手を繋いでくれている児玉くんにそう言うと、

「喜んで貰えてよかった」

と言ったあと、

「実は俺、緊張してところどころ覚えてないや」

と笑った。


「児玉くんでも緊張するんだね」

私が思わずそう言ったら、

「……そりゃ、それなりに」

照れたような顔をする。

「……告白しよう、と考えていたから、緊張したよ…。今まで告白なんて、したことないし」

「え、あ、そうなんだ……」

告白、というワードに、私はさっきのを思い出してしまい、またドキドキが再燃した。





―――私、両想いになれたんだ…。



改めてそれを考えると、恥ずかしいような嬉しいような気持ちになった。