ニセモノ×初恋=??

ふと、児玉くんの方を見ると、私の視線に気付いて私の方を見た。






いろいろな、光に照らされる児玉くんと、視線が絡み合って、目がそらせない。




「……っ………」


また急に意識してしまった私は息を飲んだ。


心臓が、ドキドキする。


自分の心臓の音が、児玉くんにも聞こえそうな気がして、ますます緊張した。



そんな私に。



児玉くんはゆっくりと、手を伸ばしてきた。



そして、


「………そっち、行ってもいい?」


と言われる。


―――そ、そっちって、こっち!?


思わず動揺する。


―――向かい合ったこの観覧車で、こっちに来たら傾きそうな気がするけど!?



一瞬でそんな考えをしたが、児玉くんの真剣な表情に、


「うん……」


と返事をするしかなかった。




ガタッ……



児玉くんが腰を浮かべたのに合わせ、観覧車が揺れる。


ゆっくりと、私の横に座った。


少しだけ、観覧車が傾いてる気がしないでもないが、気になるほどではない。


だけど、児玉くんとが隣に座ったことで、密着度合いは半端なかった。



―――え、ちょっ…何だろ、この距離……。



近いのが気になってしまい、


「綺麗だね、これ。児玉くんのいるとこ、私が邪魔で見えないんじゃない!?」

と、プロジェクションマッピングの方を向いて、児玉くんに背を向ける形で思わず早口で捲し立てた。

自分で思った以上に意識してしまっているらしく、声が上ずる。


「大丈夫だよ」

隣からそんな声が聞こえた。